
岡口裁判官の不適切投稿めぐる訴訟、原告側が控訴 一審勝訴も「納得いかない部分があった」
仙台高裁の岡口基一裁判官(職務停止中)のネットへの不適切投稿をめぐる訴訟で、3つある投稿のうち1つのみが名誉毀損に当たるとして、岡口裁判官側に44万円の賠償を命じた東京地裁判決を不服として、女子高生殺害事件の遺族が2月10日、控訴した。原告の岩瀬正史さん、裕見子さん夫妻は「一番問題視していた『洗脳発言』については妥当な判断をしてもらったが、どうしても納得いかない部分があった」などとするコメントを発表した。岡口裁判官はこれらの投稿をめぐり、裁判官をやめさせるかどうか判断する弾劾裁判にもかけられている。●訴訟の概要岡口裁判官は、岩瀬夫妻の次女・加奈さん(当時17)が殺害された事件をめぐり、以下のような投稿をおこなった。 (1)刑事裁判の判決文のURLを貼った上で、ツイッターに「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に無惨にも殺されてしまった17歳の女性」と投稿...